手術について

当院では、日帰り白内障手術、緑内障手術を行っております。
白内障手術はわずらわしい入院が必要なく、速やかに日常生活に戻れますし、入院にかかる費用負担もありません。
手術は原則的には点眼麻酔のみで行いますので、麻酔注射による痛みはありません。
手術は短時間で終了します。術中、術後とも痛みはほとんどありません。
手術後は、院内で休んでいただき、問題がなければ帰宅することができます。

緑内障手術は近年手術の適応や方法が改良され、手術方法によっては日帰りでも可能です。
白内障手術に追加で行える簡単なもの(MIGS)から、進行した緑内障に対して行う線維柱帯切開術や切除術なども、当院では患者様の通院可能状況を考慮したうえで行っております。
入院を希望されている方も近隣の病院と連携して対応いたしますので安心してご相談ください。

多焦点眼内レンズ白内障手術

多焦点眼内レンズについて

通常の白内障手術では、遠距離、または近距離どちらかがはっきりみえるレンズ(単焦点眼内レンズ)を使用します。
このためピントの合わない距離は眼鏡で矯正します。それに対して多焦点レンズは遠距離と近距離どちらにもピントを合わせることができるものです。
遠方と中距離を重視したタイプもあります。
総じて眼鏡をかける頻度が極端に少なくなると好評です。
読書など近業を重視するか、ドライブやゴルフなど中間距離を重視するかでお勧めするレンズが変わってきます。

多焦点眼内レンズは非常にデリケートです。
レンズが目に合わない原因となる眼底の病気や角膜の病気がないか必要な検査を十分行った上で、患者様のライフスタイルやご予算に合わせておすすめの眼内レンズを提案させていただきます。

広島野村眼科は、この手術に関し厚生労働省より「先進医療施設」に認定され、広島駅前という至便性もあり多くの方のお問い合わせをいただき、数多くの執刀を行って参りました。各種眼内レンズに関し、豊富な実績を有しています。

手術費用

2020年4月より多焦点眼内レンズは、保険外併用療養費の選定療養費扱いに変更されました。
そのため多焦点眼内レンズを使用する白内障手術を受ける場合、健康保険適応である白内障手術料の自己負担分とは別に以下の金額をお願いしております。

多焦点眼内レンズの種類 金額
(片眼あたり、税込み)
マルチフォーカル
(2焦点)
131,850円
シンフォニー
(焦点拡張型)
150,500円
シンフォニートーリック
(乱視用焦点拡張型)
170,500円
シナジー
(連続焦点型)
240,000円
シナジートーリック
(乱視用連続焦点)
260,000円
パンオプティクス
(3焦点)
250,000円
パンオプティクス
(乱視用3焦点)
270,000円

なおこれらのレンズ費用は高額療養費の対象には
なりませんのでご注意ください。

白内障手術の流れ

手術前検査

問題なく手術を行えるか次のような検査をします。

眼底検査(網膜の状態を調べる)

細隙灯顕微鏡検査(水晶体に濁りの状態を調べる)

角膜内皮細胞検査(角膜の内皮細胞が減っていないか調べる)

眼軸長検査(眼内レンズの度数を決める)

問診、血液検査

手術

1.黒目(角膜)か白目(強膜)の境目あたりに幅3mm弱の創を作成します

2.超音波装置を用いて、水晶体を砕き、吸引します

3.人工水晶体(眼内レンズ)を挿入します

4.もともとの水晶体の袋の中に、眼内レンズをおさめて手術を終了します

5.難症例を除き20分程度で終了します


※手術前後の生活に関しての説明をパンフレットをもとに行います。